コミュニティや「場」を作りたがるおじさんたちの実像

人との関係がうまくいかず、孤立してしまう人ほど「自分のコミュニティを作りたい」と言い出すことがあります。既にあるコミュニティーには入り込めないから自分で作ろうってなってるけど、嫌われ者がコミュニティを作っても誰もやってこない。

本来、コミュニティは人と人が支え合う場であるはずなのに、こうした人たちが作る場はなぜか息苦しいのです。

彼らの目的は「つながること」ではなく、「自分が中心になって安心すること」だからです。

以下は、そんな“嫌われてるからコミュニティを作りたくなる人”によく見られる特徴です。

① 嫌われている理由を理解していない

人が離れるたびに「あの人たちは心が狭い」と考えます。

しかし実際は、自分が支配的で押しつけがましいことに気づいていません。

反省する代わりに、新しいターゲットを探して動き出します。

② コミュニティ=自分の王国と思っている

「みんなでやろう」と誘っておきながら、決定権はすべて自分にあります。

他人の意見を取り入れるように見えて、最終的には自分の思い通りに進めたいのです。

その結果、参加者は静かに離れていきます。

③ 承認欲求を“理念”で包んでいる

「地域のため」「社会のため」と語りますが、本音は「自分を認めてほしい」です。

大義名分の裏に、自己承認の欠乏が隠れています。

周囲はその違和感に気づいても、言葉にできません。

④ 人のアイデアを自分のものにする

誰かの提案を少し変えて「それ、前から考えていた」と言います。

表面的にはリーダーシップに見えても、実際は信用を失う行動です。

関わる人たちは次第に距離を置くようになります。

⑤ 自分を褒めない人を“敵”とみなす

意見を言われると批判と受け取り、「わかってくれない人」に分類します。

他人の言葉を受け止める力がないため、対話が成り立ちません。

結果として、周囲は沈黙を選びます。

⑥ 「俺のコミュニティ」なのに人が続かない

活動を続けても、人が増えない。もしくは、古いメンバーは残らず、常に新しい人ばかりになります。

しかし本人は「世代交代が進んでいる」と前向きに捉え、問題を直視しません。

組織の回転が早いほど孤独が深まります。

⑦ 孤独を“リーダーシップ”で隠している

誰も頼んでいないのに「主宰」「代表」を名乗ります。

肩書きがないと不安になるため、自分で権威を作り出します。

そのポジションの裏には、孤独を抱えた心があります。

⑧ 人の自由を奪う

「自由にやっていい」と言いながら、他人の行動を細かく指示します。

他人の意見や感性を受け入れられず、無意識のうちに相手を支配します。

結果として、誰も本音を出さなくなります。

⑨ うまくいかないと人のせいにする

計画が失敗すると「協力してくれなかったから」と言います。

しかし実際には、協力したくなくなる空気を自分で作っています。

責任を取らない姿勢が、さらに信頼を失わせます。

⑩ それでもまた次のコミュニティを作る

前回の反省をせず、「今度こそうまくいく」と新しい集まりを始めます。

しかし根本的な問題が変わっていないため、同じことを繰り返します。

それでも本人は「挑戦を続けることが大事」と言い訳をします。

コミュニティを作ること自体は素晴らしいことです。

しかし、“人とつながりたい”よりも“自分が中心でいたい”という気持ちが強い人が集まると、場のエネルギーはどんどん濁っていきます。

人は支配される場所ではなく、共鳴できる場所に集まります。

本当のコミュニティとは、安心を分け合う場所であり、承認を奪い合う場所ではありません。