タバコよりお菓子の方が体に悪いって思うんだけど

お菓子を人にあげることは、

一般的には「気遣い」「やさしさ」として扱われます。

でもこの行為、

本当に相手の体にとって中立でしょうか。

「血糖値が高くない人なら問題ない?」という誤解

よくある反論に、こういうものがあります。

私は血糖値も正常だし

糖尿病じゃないから大丈夫でしょ?

確かに、

短期的な血糖値だけを見れば、

問題が表に出ない人はいます。

でも、問題はそこでは終わりません。

砂糖が影響するのは「血糖値」だけではない

糖が体に入ると、

血糖値とは別のレイヤーで、確実に起きることがあります。

それが

ミトコンドリアへの負荷と、慢性的な炎症です。

糖質を急に摂取すると、

ミトコンドリアでのエネルギー産生が乱れる 活性酸素が増えやすくなる 微細な炎症反応が起きる

これは、

血糖値が正常な人にも起きます。

炎症は「自覚症状がないまま進む」

ミトコンドリア由来の炎症は、

すぐに痛くならない 検査値に出にくい 本人は元気だと思っている

この状態で蓄積します。

でも結果として、

疲れが抜けにくい 集中力が落ちる 回復力が下がる 老化が進みやすくなる

という形で、

時間差で効いてくる。

だから

「私は平気」は、

「今はまだ表に出ていない」だけの可能性があります。

「白砂糖じゃなければいい」の問題も同じ構造

きび糖、てんさい糖、黒糖。

名前が変わっても、

糖が急に入る ミトコンドリアに負荷がかかる 炎症の火種が生まれる

この流れは変わりません。

ミネラルが多少入っていても、

急に摂る・断れない状況で摂る

この条件がそろえば、

体の反応はほぼ同じです。

問題は「その人が選べないこと」

お菓子をあげる行為の本質的な問題は、

砂糖そのもの以上に、

断りにくい 今食べる前提になる 相手の体の状態を想像しない

という構造です。

血糖値が高いか低いか、

ミトコンドリアが元気かどうか、

それは外からは分かりません。

分からないのに介入する。

これが、無自覚なリスクです。

本当のやさしさは「代謝に介入しない」こと

本当にやさしいのは、

食べない選択が自然にできる 量やタイミングを相手に委ねる 「今はいい」を尊重する

こと。

健康は、

症状が出てから守るものではなく、

静かに壊さないことで守られます。