小さい女の子たちは、みんな一度はプリンセスに憧れます。
ガラスの靴を履きたい。美しいドレスを着たい。
そして──いつか白馬に乗った王子様が迎えに来てくれる、と信じています。
でも、現実の人生にはそんな王子様はいません。
あの夢の世界で育った私たちは、知らないうちに“待つ側”の癖を植え付けられてきたのかもしれません。
🫧 「愛される」ように生きる呪い
ディズニーの物語は、いつも「愛されるヒロイン」が主役です。
努力よりも「純粋さ」や「優しさ」が報われる。
そして、誰かが現れて人生を変えてくれる。
でも現実は、優しいだけでは幸せになれません。
むしろ、自分の人生を切り開く“力”が必要なんです。
それなのに、私たちは「愛される」ことばかり意識して、“自分を動かす力”を見失ってしまう。
💫 プリンセス神話の解毒期にいる私たち
ここ数年のディズニー作品──『アナと雪の女王』や『モアナ』──は、
「誰かに愛される」より「自分の使命を見つける」物語へと変わりました。
でも、あの“王子様幻想”の影響は、まだ私たちの中に深く残っています。
だから今、私たちはプリンセス神話から抜け出す途中。
いわば「解毒期」。
自分の手で、自分を救い出す練習をしているのです。
👑 本当の幸せは、“自分で選ぶ”こと
本当の幸せって、誰かに与えられるものじゃなくて、
自分で選び取っていくものだと思います。
「誰かに選ばれる私」じゃなく、
「世界を選び取る私」になること。
それが、プリンセスではなくクイーンとして生きるということです。
夢の国を卒業して、自分の物語を生きること。
🎀 最後に
ディズニーを否定したいわけじゃありません。
あの美しい世界観も、愛のメッセージも、たくさんの人を救ってきたのも事実。
でも、大人になった私たちはそろそろ気づく時です。
──「あの夢の国の外にも、もっと自由な物語がある」ということを。

