何となくそう思う、は2種類ある
「何となくそう思う」
会社の同僚、友人など周りの人たちからこの言葉を聞くこと、ありますよね。
「どうして?」と理由を聞かれて「何となくそう思う」「何となく….」と答えてしまうこと、あなた自身にもあるかもしれません。
ところが会社などで仕事で
「どうしてそう思うんだ」
と上司に聞かれて
「何となくそう思うんです」
などといったら、多分怒られますよね?
理由や根拠がないものは認めないと言う人、多いですよね。
でも、実はこの「何となくそう思う」には2種類あることをご存知でしたか?
何となくそう思う、のひとつめは「説明スキル不足」
まずひとつめは、上司に怒られちゃう系の「何となくそう思う」です。
これは、明確な因果関係があるのに、それを説明できない、いわゆる説明スキル不足です。
例えば、
「この商品が売れると思う理由は?」
と聞かれて
「何となくそう思ったからです」
と言ったら、怒られます、たぶん。
「この商品のユーザーは、30〜40代の女性ですが、子育てなどで一番自由な時間がない層です。なので、この商品は、彼女たちのニーズにマッチしていると……」みたいにカクカクシカジカ述べられないとダメです。
そして、カクカクシカジカを理路整然としゃべれたり、かっこいいパワポにまとめてプレゼンできる人が優秀だと、今の社会では思われています。
でも本当にそうなのでしょうか?
ここでもう一種類の「何となくそう思う」の登場です。
何となくそう思う、のスゴい方とは?
「何となくそう思う」のスゴイ方の側面は、いわゆる「直感」です。
・何となくこっちの道の方がいいなと思って曲がったら、ばったり友人に会った
・何となくAさんのことを思い出し、電話をかけたら、新しいビジネスが実現した
・何となくテレビをつけたら、ずっと探していた商品の広告だった
と言った経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
何の根拠も説明できないけれど、そう感じる。
この「何となく」は、理由がつけられません。「直感」だからです。「勘」とも言えます。
もちろん、この「何となく」は過去の経験や情報などから出てくる場合もあるので、全く理由がつけられないと言うわけではないのですが、少なくとも、うまく言葉にはできない。
そして、この「何となく」の直感は、強い人と弱い人がいます。
あなた自身が「勘が強い」人だったら、すぐうなずけるでしょう。
そして、
「何でそう思うの?」
と聞いてくる「勘の悪い」人たちにイラっとしているかもしれません。
あるいは、あなたの周りに「勘の鋭い」「直感タイプ」の人はいませんか?
彼らは、無意識に(あるいは意識的な人もいるかもしれませんが)様々な情報や記憶を統合して、「何となく」感じ取り、「何となく」判断、直感に従って行動しているのです。
何となくそう思う、を否定してはいけない
直感をあまり使わずに生きている人たちは、こう言う勘の鋭い人たちの言動を理解できなかったりバカにすることがありがちです。
「理由をちゃんと論理的に説明してよ、そうじゃないとわからない」
そして「だって何となくそう思ったから」と言われると、(理由が説明できないなんて、バカじゃないのか?)と思ってしまったりするんですね。
でも、本当は、直感で感じ取り、考え、行動している人たちの方が、高度に抽象的な思考をしているのではないでしょうか?
説明できないものの方が、抽象度が高いとは言えないでしょうか?
かく言う私も「何となくそう思う」派。
その直感を信じて行動することで様々な奇跡が起きてきました(奇跡の全貌はまた別の日に!笑)
「何となくそう思う」を大切にね!